女性のためのヨガ



女性の体は思春期を迎える頃から大きく変化し始め妊娠前そして出産後、育児期、更年期そして閉経、

老年期と人生の時間軸によって変化をしていきます。現在では出産を経験しない女性も増えている中、すべての女性が体験する

「ホルモン変化による心身の状態」は人々の生活習慣で大きく異なっていきます。



今からしっかりご自分のお身体を意識しケアして行くことは、10年後、20年後の自分に投資することにつながります。

からだケアと共に私たちのカラダがどう変化して行くのかをみていきましょう。



年齢と共に変化する女性のカラダ


女の子は10歳頃からカラダが変わり始めます。

女性ホルモンは、この思春期になると活発に分泌されるようになっていきますがこの時期はまだ卵巣の機能が未熟なため、ホルモンバランスをうまく調整できず、体や心が不安定になりやすくなります。そして月経が始まりカラダは、子供を宿すための子宮の状態を良くするために働き出します。

そして青年期を得て成人期に入り、様々な経験を通して人生を歩みながら更年期に入っていきます。 この閉経前後(更年期)になると、卵巣機能が徐々に衰えてエストロゲンの分泌量が急激に減っていきます。体がその変化にうまく対応できず、更年期もさまざまな不調が現れるようになります。ここで大きくカラダに変化が起こるため、多くの方がこの時期をきっかけにご自分の体と生活習慣を振り返るきっかけになります。 そして老年期に入っていきます。 このように変化して行く女性のカラダはとても繊細かつ神秘的な機能を兼ね備えているのです。



ホルモンバランスが影響する心身





エストロゲン(卵胞ホルモン)・プロゲステロン(黄体ホルモン)女性のカラダは、

この2つの女性ホルモンによってコントロールされています。これらのホルモンは、一定のサイクルで分泌量を変え、生理周期をつくったり、妊娠・出産を可能にしたり、カラダやココロの状態にも影響を及ぼします。



エストロゲンとは、

生理終了後から排卵期に分泌量が増え、受精卵の着床に備えて子宮内膜を増殖させたり精子が子宮の中に入りやすくするために、排卵前に子宮頸管の分泌物を増やしたりします。また、肌や髪を美しくしたり、乳房を発達させたり、丸みを帯びた女性らしいカラダつきをつくったりする作用もあり、女性らしさをつくるホルモンといわれています。



プロゲステロンとは、

排卵して次の生理が始まるまでの間に分泌量が増え、受精卵が着床しやすいように子宮内膜を整えて妊娠の成立を助け、妊娠成立後(着床)はベビーが育ちやすいように子宮の環境を維持することで、妊娠のホルモンといわれています。



正常な状態であれば、エストロゲンとプロゲステロンは、生理周期の中で交互に分泌量を増減させ、バランスを保っています。

しかし、その分泌量やサイクルが循環しなくなりホルモンバランスが乱れると、カラダやココロに様々な不調が現れるようになリます。




ホルモンバランスが乱れる原因







女性ホルモンは卵巣から分泌されますが、脳の視床下部と下垂体から卵巣へ「女性ホルモンを分泌するように」と司令を出しています。

まず視床下部が下垂体に「性腺刺激ホルモン」の分泌するように司令を出し、この性腺刺激ホルモンの刺激を受けて、卵巣は女性ホルモンを分泌するのです。また、視床下部は血液中の女性ホルモンの濃度をチェックし、その分泌量の調整も行っています。つまり視床下部は、女性ホルモンを分泌する司令塔にあたるわけですが、ここには周囲の状況に応じてカラダの機能を自動的にコントロールする自律神経の司令塔もあります。



このため・不規則な生活・睡眠不足・偏った食生活・過度なストレスなどの影響を受けて自律神経が乱れると、その乱れがホルモンの司令塔にも影響し、ホルモンバランスが乱れてしまうのです。正常な生理周期は25〜38日とされていますが、

ホルモンバランスが乱れると、生理周期が短く24日以内で次の生理が始まってしまう「頻発(ひんぱつ)月経」、または月経周期が39日以上に長くなる「稀発(きはつ)月経」になることがあります。



また、ホルモンバランスの乱れは、正常なら3〜7日で終わるはずの生理が8日以上も続く「過長月経」、生理が2日以内で終わってしまう「過短月経」、妊娠しているわけでもないのに生理が3ヶ月以上止まってしまう「無月経」を招くこともあります。



このように繊細な女性のカラダは、しっかりケアしていかなくてはバランスが崩れやすくなってしまいます。このカラダシステムを把握することで、なぜ体調が悪くなるのか・・などの答えがわかるようになっていきます。


まずは少しずつこれらのカラダシステムを知ることから始めましょう。これは女性に与えられた責任でもあります。







骨盤の役割とその中に位置する臓器






女性の大切な臓器は、このように骨盤内に納められていて、骨盤表面は肋骨のように内臓を守るものがないため、筋肉でそれをカバーしています。しかし運動不足や姿勢の悪さ、冷えなどが原因で骨盤の状態が通常に保てなくなり、内臓下垂などからくるカラダの不調が出てくることも少なくありません。ですから運動不足や不規則な生活は、ホルモンバランスを崩してしまうのと同時に、血液循環不良になり骨盤内の臓器の機能も低下していってしまいます。




月経前症候群(PMS)


PMS(月経前症候群)とは、生理が始まる1週間くらい前からココロやカラダに現れる不快な症状のことをいいます。イライラ、不安、落ち込み、憂鬱、集中力の低下、頭痛、腰痛、肩こり、乳房の張りや痛み、眠気、肌荒れなどその症状は多岐に及び、人によって現れる症状も異なります。運動を日常にしていてもこのような症状は人によって現れることもあり、大切なのはその周期を知り適切な生活をすることです。この時期に無理をしないなど、自分でカラダの管理をしていくことが大切となり、それをすることでこの症状に大きく左右されないカラダになっていきます。



月経困難症


生理中は、子宮を収縮させて月経血を体外に押し出すために、子宮内膜から子宮を収縮させる働きをもつ「プロスタグランジン」という物質が分泌されます。ホルモンバランスが乱れていると、このプロスタグランジンが通常よりも多く分泌され、子宮が激しく収縮して生理痛が強くなることがあります。このような症状を軽度にしていくには、ホルモンバランスを内側から整えることが大切になっていきます。ただし、強い生理痛には、「子宮内膜症」や「子宮筋腫」などの病気が関係しているケースもあります。




また、生理でないときに起こる子宮内部や膣からの出血のことを不正出血といいます。ホルモンバランスが乱れたことで、子宮内膜が刺激され、剥がれ落ちることで起こります。ただし、不正出血は、「子宮頸管ポリープ」や「子宮内膜ポリープ」、「子宮筋腫」、「子宮がん(子宮頸がん・子宮体がん)」などの病気によっても起こることがあります。